その話から数日経ったとき……






「ふざけるな…っ!
ああー、くっそ!!マジ殺してやる!!」




「ど、どうしたの…遥……?」






珍しく、遥が私たちの家に来たと思ったら……

遥は、いつものへらへらした表情ではなく
苛ついた様子で私たちに愚痴を言いに来た





「聞いてよ!

僕さ、今……
司の学校に学生として行ってるって言ったでしょう?」





「ああ…うん……
司くんを惚れさせるためって言ってたね……?」





「そう!

それでさ、僕…
いつもどおり登校していたら……

良太と変な女が現れて
良太が僕に催眠術かけてきたんだよ!」





「え!?さ、催眠術!?
は、遥……だ、大丈夫なの!?」





「ああ、うん。それは、大丈夫
僕には催眠術は聞かないから!

それでね……
僕、良太にキレて

逆に催眠術をかけて
良太から僕たちの記憶を消して
どっか行け!って命令したの



まあ、良太はいなくなったんだけど……

なんか、ケバい女が僕を見てニヤニヤ笑っていたんだよ」





「え…ちょっ……」






良太に催眠術かけたって……

それ大丈夫なの!?


しかも、遥……

催眠術なんて使えたの!?



色々、言いたいことありすぎて

ちょっと、頭の整理がつかない






「良太を手離してもよかったのかよ」



「問題ないよ

元々、僕のオモチャみたいなものだし
飽きたら捨てようって思ってたから」






恭也が面倒くさそうに遥の話を聞いていたが、良太の話が出て遥に聞いていた





恭也は、良太の催眠術に警戒してたからね……