「私の家族は、ちょっとした有名な家系で…

はっきり言うと……
金持ちの家なのです…


その家族たちが、私をどこかの金持ちの娘と結婚させようと企てているみたいで…

私は、そんな結婚はしたくないと言ったのですが…
聞き入れてもらえず……

咄嗟に、私には心に決めた人がいると言ってしまったのです……



それを聞いた両親は、今度行うパーティーに連れて来いと言われ………」





「あー、それで
僕か蛍にアキラの彼女のフリをして
一緒にパーティーに出てほしいってことか〜」




「…………はい…

私には、親しい女の人がいないので…
蛍ちゃんか遥ちゃんに彼女のフリをしてもらいたいと思ったのです……」





彼女のフリ……

アキラが困っているなら手を貸してあげたいけど……




「私に、そんな重要なこと……出来るかな…」




彼女のフリ……も大事だけど……
アキラの両親に気に入られなければならない…

そんなこと…
私に出来る……はずない……


私は、人見知りだし……
見た目も良くないから……

アキラの両親に気に入られることなんて無理だ……




「僕はやってあげてもいいよ〜
面白そうだし〜 ♪

彼女のフリくらい
いくらでもしてあげるよ〜 ♪」




遥は、楽しそうに笑っていうと
アキラは少し複雑な表情をしていた