〜 司 視点 〜
〜〜 ♪
俺の携帯が鳴り、俺は慶都さんからだと思い、すぐに電話に出た
『司〜
遅いよぉ〜
いつになったら帰ってくるのぉ〜?』
「遥………」
電話は、慶都さんではなく
遥からだった
「遥……
慶都さんから、何か聞いてないか?」
『慶都〜?
ああ…そういえば、さっき
雫を俺の家で、しばらく預かるとか言ってきたよ〜』
「はあ!?」
雫を慶都さんの家で預かる…!?
どういうことだ…!?
『たぶん慶都のヤツ…
雫を利用するつもりなんだろうね……』
「えっ…?ど、どういうことだ!?」
『なんでもないよ〜
もぉ、早く帰ってきて〜!』
「……………分かった…
すぐに帰る…」
俺は、遥からの電話を切り
携帯をポケットにしまった
慶都さんなら、雫に何もしないと思うが……
なんか、嫌な予感がするんだよな……
慶都さんは、遥のこと好きだった……
いや、まだ…たぶん好きだ
だから、余計に怖い……
慶都さんは、鳳凰のときから
遥のことになると、周りを見ず
遥だけを中心に考える人だった…
もし、今も遥を自分のものにしようと何かを企んでいるなら……
いや、考えるのはやめよう
慶都さんは、もう遥を好きではない
最近の慶都さんは、俺が見る限り
遥に言い寄ったりしていない
遥を諦めたんだ
そう思っておこう……