〜 蛍 視点 〜
「ねぇねぇ!!
好きな人がどれくらい僕らのこと愛してるか試すゲームしようよ〜!!」
いきなり遥が私と洸に変なことを言い出した
「はあ?何言ってんだ」
「急に、どうしたの…?」
「なんかさぁ〜
司が最近、僕に冷たくてぇ〜
全然かまってくれないの〜
それで、司って僕のこと本当に愛してるのかな〜?って思えてきちゃって……」
司くんが……?
司くんって、元々クールな感じだから
遥に冷たくしているのか分からない…
でも……
「大丈夫だよ
司くんは、ちゃんと遥のこと愛してるよ」
司くんが自分から結婚しようってプロポーズしたくらいだから…
遥を愛していないはずないよ!
「…………司は僕に冷たすぎる!!
他の奴等には、優しいのに……
僕には、冷たい!!」
「他の奴等って……
それ男だけだろうが
司のヤツ、女には元々冷たいだろうが…
お前以外は」
確かに、司くんは女の人には冷たい
女嫌いだから仕方ないんだけど……
それを分かっているなら、遥がどれだけ司くんから愛されているか自分で理解出来ると思うけど……
「でも!でも!!
司にもっと愛されたいの…っ!!
僕だけ、司大好きは、イヤ!
司も僕と同じくらい愛してくれないと!」
「うぜぇな……
蛍、ほっとこう」
「洸〜
僕が司に取られて嫉妬してるの〜?
大丈夫だよ〜
僕、洸も司と同じくらい好きだから〜♡」
「誰が嫉妬するか!!
お前が蛍の身体からいなくなって、清々してる!!」
「うわぁ〜
僕、悲しい……」
「ふ、二人とも…
少し落ち着こう……?」
このままだと、いつものようにケンカが始まる……
それだけは阻止しないと…っ!