「真琴ー!!」
「真琴もやろうぜ!!」

ほら、ね。
僕は中心的な男子と友達でいられた。

だから心配ない。

「なぁ、龍太(りょうた)」
「どうした?真琴」
「学級委員になるってまじ?」
「マジマジ、大マジ」

尚更僕は狙われないな。

僕が狙われる心配ないし、男子の中で嫌がられそうなのは……

「龍太、あいつは?」
「……高槁伸也(たかはし しんや)。
あいつ、東音でも嫌われてたらしいな」

東音は、この東町三中から一番近い小学校。

因みに僕は若干遠い東小学校。

龍太とかはかなり遠い野水小学校から。

「なぁ、東音のやつ、いるー?」
「あーい」
「あ、いたいた。俺、龍太」
「俺は柳川海(やながわ かい)」
「海、よろしくな。
でさ、高槁について教えてほしいんだけど」
「まじで。高槁について?
おぉい。蓮ー」
「なんだよ」

あ、僕の隣の子。

「龍太が。高槁についてききたいって」
「えー。っとね。
臭くて、キモい。
あ、あとね。家がボロボロなんだってさ。
朱がいってた」

朱(しゅう)……?