過呼吸じゃないのかと思うくらいヒーヒー笑っているから、新とポカーンと見ていた。



「お前かわいすぎだろ」


「うっせ」



顔を真っ赤にさせている西岡先輩を見て、私も何故かキュンとした。



「柊先輩、ももたってなんすか?」


「あー、担任の愛犬」


「「愛犬!?」」


「俺も理由よく分かんねーけど担任の犬を翔太郎が預かっていて、人懐こい犬なのに何故か翔太郎には懐かないんだよ」


「へぇー。じゃあ、あいつと言うのは?」


「翔太郎のお兄さんだよ。1年ぶりに翔太郎の家に帰って来て翔太郎と瓜二つの顔なのに、ももたは懐いた。そういうことだろ?」


「あぁ」



先輩、犬に懐かれないからってお兄さんに嫉妬するなんてかわいすぎます…!