すごくビックリしている私を見て、クスクス笑っている莉子さん。



「柚子ちゃん、落ち着いて。翔太郎は柊くんたちの手伝いしていて柚子ちゃんを迎えに行けないから急遽私が迎えに行くことになったの。」


「あ、すみません…」


「ふふふ。とりあえず、歩きながら話そっか」



莉子さんにそう言われて、歩き出した。


久しぶりに莉子さんと会ったから、話が止まらなくて気がつくともう翔太郎の家に着いていた。



「柚子ちゃんごめんね。本当は私もお祝いしたいのだけど、この後雑誌の撮影があって、そろそろ準備しないと行けないの」


「いえ、こうして話せたことが私にとって1番のプレゼントですから」


「ありがとう。あ、これ私からのプレゼント」



莉子さんから受け取ったのは、小さな紙袋。