西岡先輩の方を向くと、何かを考えているのか黙ってしまった。


先輩……?



「親友が急に報告だけしてその日の内に告って、次の日会うと何も言わず空元気のときはどうしたらいいんだ?」


「先輩……」


「好きな奴の様子を見るとそいつも悩んでいて、どうしたらいいんだ?」



だんだん私に近づいてくる先輩。



「先輩落ち着いてください……!」



そう言うも、先輩は私の言葉を無視して近づいてくる。



先輩変だよ……


もしもの話なのに、どうしてそんな苦しそうな顔をしているの……?


私まで苦しいよ……



横に逃げるものの左腕が壁に当たり、逃げられなくなった。