*゜。*
一週間後の水曜日、彼はまたも図書室に来ていた。
もちろん、一人ではなく二人で。
本当に都筑くんって、もてるんだ……。
改めて何だか、実感する。
告白され終わって私の前の椅子に座っている彼は、図書室なのに本を読んでいない。
本も読まず携帯で何かをしている彼に、少し、呆れた。
けれど、何をしていても彼の整っている顔は見劣りしなくて、思わず見とれてしまう。
あっ、やば。
手元から、急に目線を上げた彼と目があってしまい私は急いで視線を逸らす。
「なーに見ちゃってんの?」
そして、彼はまた私をみてニヤッと片方の口角だけを上げて笑う。
「俺の顔に見とれちゃった?」
図星のせいで、何も返せなくなった私は、視線を逸らしたまま否定する。
「ち、違うし!な、何で私が見とれなきゃならないにょ!」
何とも悲しい噛み方に、彼も吹き出す。
痛い、すっごい舌痛い!!!
蹲りながら涙目で悶絶をしている私を、彼はただ笑って見ているだけ。
口の中は血独特の鉄っぽい味で、何とも言えない。
「まぁまぁ、落ち着いて」
手を上下にしながら私を落ち着かせようとする彼の、笑いが収まる気配はない。
一週間後の水曜日、彼はまたも図書室に来ていた。
もちろん、一人ではなく二人で。
本当に都筑くんって、もてるんだ……。
改めて何だか、実感する。
告白され終わって私の前の椅子に座っている彼は、図書室なのに本を読んでいない。
本も読まず携帯で何かをしている彼に、少し、呆れた。
けれど、何をしていても彼の整っている顔は見劣りしなくて、思わず見とれてしまう。
あっ、やば。
手元から、急に目線を上げた彼と目があってしまい私は急いで視線を逸らす。
「なーに見ちゃってんの?」
そして、彼はまた私をみてニヤッと片方の口角だけを上げて笑う。
「俺の顔に見とれちゃった?」
図星のせいで、何も返せなくなった私は、視線を逸らしたまま否定する。
「ち、違うし!な、何で私が見とれなきゃならないにょ!」
何とも悲しい噛み方に、彼も吹き出す。
痛い、すっごい舌痛い!!!
蹲りながら涙目で悶絶をしている私を、彼はただ笑って見ているだけ。
口の中は血独特の鉄っぽい味で、何とも言えない。
「まぁまぁ、落ち着いて」
手を上下にしながら私を落ち着かせようとする彼の、笑いが収まる気配はない。