私の顔、今すごく醜いと思う。
見られたくない。
なのに、再び芽衣子さんと目が合ってしまった。
「じゃ、うちら話しあるからさ、あんたらどっか行ってよ」
芽衣子さんが追い払うように手をパタパタさせた。
「へいへーい」
「終わったらちゃんと連れてこいよ?」
翼と大輝が自分のバイクにまたがる。
「美羽、またな」
私に向けられた翼の笑顔に胸が高鳴った。
この優しい笑顔が好き。
大好きだよ。
いつの間にか、こんなにも翼のことが好きになっている。
翼と大輝が去った後、その場が静かになった。
何も言わない芽衣子さんに、緊張が増していく。
話ってなんだろう。私から切り出した方がいいのかな……
私の隣で煙草に火をつけた。
「美羽ちゃん」
「は、はいっ」
「単刀直入に言うけどさ……援交してんだって?」
全身の血の気が引いた気がした。
どうして……
どうして芽衣子さんがそのことを知ってるの!?