「キヨちゃん。あのね、聞いてほしいことがあるの。」

「ん?メグ、何よ?改まって。」

キヨちゃんは、アイスを食べながら、そう聞いてきた。

私は、キヨちゃんにだけ、氷室センセイに迫られたことを話した。

すると、キヨちゃんは、

「あんの〜、淫行教師がぁ〜!!私の大切なメグに何してんのよ〜!!」

怒りに満ちた目で、凄い怒っていた。

私は伏目がちになり、

「ねぇ、キヨちゃん、どうしたらいいと思う?」

私は、キヨちゃんにそう尋ねた。

「う〜ん。素直に諦める奴らには、思えないしなぁ。」

キヨちゃんも頭を抱え込む。

でも、キヨちゃんは、何かを閃いたらしい。

急に私の両肩をガシッと掴むと、

「メグ、私に任せてくれる?」

真剣な目で見てくる。

私は、キヨちゃんを信用することにした。

「うん。分かった。」

私も決意したように言うと、キヨちゃんは、

「分かった!!じゃあ、私に任せてね!!」

ウィンクすると、私より先に、足早に走り去って行ってしまった。

やっぱり、キヨちゃんに相談して、よかった。

いざっていう時は、とても頼りになる、キヨちゃん。

私の『お姉ちゃん』みたいだ。

クスッと笑う私は、その時、思いもしなかったのだ。

キヨちゃんの『大作戦』が、今まさに、着実に進行しようとしていることを‥‥‥‥‥。

そして、それが、思わぬ結果に繋がるとも‥‥‥‥。