「だから、もっと目立たないような地味な子とか。そうだな、例えば・・・」 郁は4人しかいない教室を見回して、目線を窓際の席で止めた。そして。 「あそこの席のさ、真白花( ましろはな )とか」 「真白・・・花?」 そんなやついたっけ? 「おい郁ー、真白はいうほど地味じゃねえだろ?」 「そーそー!普通に可愛いじゃん」 普通に可愛い、ね。