ー結論から言うとその食物は
信じられないほど美味しかった。

揚げたてなのか、
表面がカリカリとしているのに、
内側は柔らかくモチモチとしていて、
さらにそれに加え、中身いっぱいまで詰められた甘い餡子が、私の舌の上で
とろけるようにうねりを上げる。
その上で、それらを調和するかの
ようにコーティングされた胡麻…。


…こんなに美味しい食べ物を私は
食したことがなかった。
『世界一!』と言っても過言ではない
ほどに私の頭は、美味しさに
満たされていったんだった。