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彩・「おばあちゃん…」

ザーッ
少女の声は雨音に掻き消された



私の唯一の肉親である祖母が亡くなった


彩・「…」

″遺産は誰が継ぐのかしらねぇ″

″あの子が継ぐんとちゃうの?″

″あんな子に相続されるなんてねぇ″

″神代さんとこの家系もあの子が継ぐのかねぇ″

″あぁ、化物の家系かぇ?″

ヒソヒソヒソヒ


彩・「神代家の家系…神守は私が継ぎます!」

一人の少女が声を荒げる

彩・「神守7代目はこの…神代 彩華が継ぎます」

″遺産はどうなるんかぇ?″

彩・「…遺産遺産うるさいですね…アナタ達は人の死を何だと思っているんですか!!」

怒りを露にする

彩・「アナタ達は私達神代家を馬鹿にしてきた!そんな人達に遺産を渡す?ありえない!」

″アンタもそないなこと言うて本当は遺産目当てとちゃうんかぇ!?″

彩・「私は母や祖母が守ってきたこの家を守るだけです…アナタ達とは違う!!」

″本間にムカツク子やねぇ!昔は散々世話しよっちゃったのに!″

彩・「世話?私はアナタ達から暴力しか受けていない…出ていけ…ここから出ていけ、私の家に入るな(睨」

″っぅ!こないやからこの家系は呪われちょるんよ!化物が!″
ダダダッ

彩・「…だから嫌なんだ人間は」