「実は俺、海上自衛官なんだ。体、ごっついのも職業柄。」


さらっと、言われたから思わず「ああそうなんだ」と納得しかけたけど、


「「海上自衛官!?」」

ゆんちゃんと私の驚いた声が重なる。



「鳴海は結構、優秀らしいぞ~。自衛官は公務員だから安泰だし、真面目な奴が多いから
浮気の心配もないし。・・それに、、、、」

竜兄が私を見ながら、言葉を切る。


「それに、、、何?」

見た目もさわやかイケメンで(体つきはすごいけど)、公務員で真面目という
好条件の上にまだ何かあるの?




「連絡がなかなかとれない!・・普通、これはデメリットに入るんだけど、
さゆちゃんの場合は、」



「さいっこう!大きなメリットだよ、それは!」
竜兄の言葉を聞いて、私は思わず椅子から立ち上がる。

「さゆにぴったりじゃん!良かったね!」


ゆんちゃんも嬉しそうに笑って、ぱちぱちと拍手を送ってくれる。



「・・らしいぞ、鳴海!良かったな」


「・・・珍しい子だね、さゆちゃんって。」