体育の時間なって、準備体操などがひと通り終わると、

「10分で用意終わらせるぞ〜。
その後バスケットボールの試合だ」

そう予告された。
私達は指示通り準備を終わらせてコートの周りに座っていた。
どんどん試合が終わっていき、次が
尾田のチームと誠太のチームとの試合だった。

試合が始まって、初めに点数を入れたのは誠太だった。それからも追いつくたびに引き離されていった。

私はあの約束を守らないと、という気持ちと素直に応援したい気持ちが混ざって


「尾田ーー!がんばれっ_____」

それが私の精一杯だった。