そんな出来事があって、私は尾田と席が隣になった。

それからは頭のいい尾田の解答を写して笑いながら頭を叩かれて「お前、頭いいんだから解けるだろっ」と怒られたり。
2人でそんな会話をしていた。

体育の時間は、尾田は運動神経抜群で学年で1.2を争うくらい運動が出来て、
長距離なんて特にマラソン大会で毎年1位、なんて当たり前だった。だから同じクラスになったことのない私でも名前を聞いた事があるくらいだった。
水泳、体操と習っていて、バスケットボールなんて尾田いるチームは負け無し。

でも、ただちょっとおっちょこちょいで今日の体育の時、バスケットボールの試合でドリブルをしていると、手を放してしまって敵に取られるところだった。

でももう1人クラスに運動神経抜群、短距離は尾田よりも速い、バスケットボールも尾田と並ぶ実力の中井誠太がいた。
誠太はかっこよくて運動神経抜群、モテる要素をそろえていたので凄くモテていた。
誠太のいるチームも負け無しだった。

今日の試合で尾田のチームと誠太のチームは戦う事になっていた。
今日でどちらが強いか、決着がつくのだ。