それから春休みになって、私は尾田ともメールアドレスを交換して、ほとんど毎日メールするようになった。

会えないかわりに沢山沢山話した。

たまに

「今度旅行に行くんだけどお土産なに
がいい?」

なんて恋人らしいことが出来て正直嬉しく舞い上がっていた。

私自身もお土産を渡したりした。
だけど直接会うことはなかった。

そのことに寂しさをおぼえていた。

私も尾田も勉強が大変で春休みも塾があり、遊ぶ約束をしても急に遊べなくなる。そんなのいつものことだった。

結局遊べずじまいで、学校が始まった。
初めの頃はメールはすぐに返ってきた。
だれど、部活が始まるとなかなかメールが返ってこなくなって…

ついには1ヶ月も返ってこなかったりした。

だけど私はあの時はまだ幸せだったんだ。