あの後、由花に

「友利にも言う方がいい。
友利のためにも。ね?」

そう言われて、私は友利に言うことを決意した。

_____次の日

「ねぇ。友利、話があるの」
「うん。」

少し不思議そうな顔をして私についてきた。

「絢香どうしたの?深刻そうな顔して
るけど」

私は、一度深く息をすった。

「友利、私ね尾田が好きなの。」

と、一度に言ってしまった。
友利はびっくりした顔をしている。
そして、

「そうだったんだ。ごめんね。気づい
てあげられなくて」

と、泣きそうな顔をして謝ってきた。
ちがう。友利は悪くない。そう言おうとしているのに、涙を堪えるので声が出ない。
やっと言えたと思っても

「ううん。友利は…悪くないっ…」

と、つまったりしてしまってうまく伝わったかもわからない。

そして2人とも落ち着いてから

「これからはこんな大事なこと隠しち
ゃだめだよ。」

と、友利にぽんと頭を叩かれた。

そして2人で教室に戻っていった。