ばれないようにしないと、と考えていると

「絢香?どうしたの?」
「わぁあっ友利」
「ぼーっとしてたけど何考えてたの〜
〜??」

と、ニヤニヤこっちを見ながら私を肘で小突いてきた。

「何も考えてないっ!」

と、否定してもまだニヤニヤしている。
ついに、

「白状しろ〜っっ」

と、言ってこしょばしてきた。
それでも私が答えないでいると、諦めたようで

「そういえばもうすぐバレンタインだ
けど何作るの?」
「えっバレンタイン!?」
「そうだよ。えっまさかなんにも考え
てないのっ!?」

そうだった。もうすぐバレンタインだ。

「うん。どうしよ…」

と、言うと

「まっがんばれー」

と、他人事だった。

「私にちょうだいね〜。
あっそういえば男子にあげるの?」
「ん〜。分かんないや。友利は?」
「まぁ毎年あげてるから尾田にはあげ
るかな〜」
「…えっ?_____」