きゃーーーー、これは女子の叫び声。   
今は体育の授業。この歓声がやむことはない。なぜかって言えば、真野君がバスケのボールを持っているから。それだけでこのありさまだ。            「ねえ、あの人カッコよくない!?「まじでカッコいいんですけど!!」そんな感じの話があちこちから聞こえてくる。  

そーなんだよねえ。真野君はカッコいいんです!幼なじみの私から見てもね。昔からいつもこんな感じだった。いっつも女の子に囲まれてしまってて…、でも、真野君はいつも私の隣に居てくれた。嬉しかったなあ。。。
  
「もか!あっついからそのジャージ持っといてて!」真野君が私にジャージの上着を渡してきた。「も~、仕方ないなあ、持っといててあげるー!」私は真野君の鼻がくっつきそうなくらいに顔を近づけながら話した。すると、目の前にあった、バスケをして赤くなった真野君の顔が更に赤くなった。 へっ!?な、どうしたの真野君!?そんなことを聞く時間もなく、「な、何でもねーよ、気にすんな」とコート内に戻っていった。 


気にすんなって言われても気になっちゃうじゃん!!なんだか私まで顔が赤くなってしまったような気がした。        真野君はただの幼なじみだよね…?