朝、家を出ると、真野君が待っている。いつもの平日だ。

 
 私の名前は佐倉もか。季節は春。高校1年生になったばかりだ。そして、真野裕太君とは、私が幼稚園の頃からの幼なじみである。
家も隣同士で、小学校のころから今まで ずっと一緒に学校に通っている。まあ、家が近いからなんだけどね。一応言っておくけど、恋人じゃないからね。

真野君は私のお兄ちゃん的な存在だから。