あ、いけない。

こんなところがまだ子供なんだよね…。

郵便箱を覗いて手紙を何通か取り出す。

部屋ごとに振り分けられてるから、
つい隣の優也君の郵便箱まで目がいっちゃう。

１通の封筒がはみ出してて、
そっと宛名を見る。

女性なのか見るだけのつもりだったんだけど。

私はいけないものを見ちゃった気がした。

『真綾』って、まあやって読むよね？

思わずその手紙を手に取る。

綺麗なその字は管理人さんにそっくりだったけど確か管理人さんの場合は名前は平仮名。

偶然、だよね。

当たり前だ。

私、どうしたんだろう。

好き過ぎて頭がどうにかしちゃった？