過去の自分の言葉の羅列を眺めて、私はふふと笑った。 幼さを宿すそのウタに、只目を細める。 「馬鹿ね、私は、今も昔も」 自分の身体に、呪い[まじない]を施して、それを拠り所にするなんて。 そう想いながら、私は赤を重ねる。 白い足首の先、赤いペディキュアを何度も重ねた。