『今日で2年生が終わるな。』


『あっという間だったわね…』








勇斗君…………今日から行っちゃうんだね…











~空港~

『じゃあな勇斗。元気でな。』


「おう。」


『佳奈と逢うときが私達と逢うときだから。』


「そうだな。」


時間は刻々と過ぎていく………


「佳奈…」


佳奈の顔は…涙でぐちゃぐちゃだった。


「勇斗君…ホントはこんな顔で…見送りたくなかったんだけど…」

佳奈の顔も………しばらく見れなくなるな……


「手…出してよ…どう出すか…分かるでしょ?」


もしかして……あの時の…?


「必ず…迎えに…来てね…?」


「あぁ…必ず…」


佳奈との最後の約束…

絶対に守ってみせる。






『勇斗…そろそろ…』

「…おう…じゃぁな!」


『連絡よこせよ!』


『絶対また会おうね!』






「……待ってるから…」


「…じゃぁ…」


勇斗君の後ろ姿は皆の声を受け止めて小さくなって行く………