「クリスマスの時に言ってくれたよな…」

「え?」


「俺をいつまでも待ち続けるって…」

「言ったよ…」


勇斗君が懐から何かを取り出した。


逆光で何か分からない。


「あの時決めたんだ…これを渡すって…」


「え?」


勇斗君が近づいてくる。


「手…出してくれる…?」


「?」


何だろ…

とりあえず出してみた。


「……;やっぱり佳奈だ。」


な…何が…;


「こっち。しかもこう。」


左手の手の……甲?


………もしかして…


「俺がフランスから帰って来たら…



俺と結婚して下さい。」








勇斗君………