私達が付き合い初めてから勇斗君が家まで送ってくれるようになった。


幸せって言うのはこう言う事を言います。



プルルルル…
プルルルル…


「ん?誰だろぅ…」


不意に勇斗君のケータイが鳴った。


「非通知なの?」

「あぁ…」


……何か危なくない?

ピッ
「もしもし?」

出ちゃったよ;


「………」

ん?
勇斗君の顔色がどんどん険しくなっていく…;


ピッ

あっ消したっ



「…どうしたの?」


「……何でもないよ。」


目が笑ってませんよ?






『あっ姉ちゃん、バカ勇斗。』


「聖…お願いだからバカを付けないで…;」

「聖君!良いところに来た!」


『ん?』


「俺ちょっと用事出来たんだ。佳奈ちゃんと一緒に帰ってくれない?」


………え?


『別に帰るのは良いけど(同じ家だし)』


私より…大事な用事?

「ありがとう!佳奈ちゃん!明日ね!」


「うん…」


あんなに急いで…いったいなんの用事が…


『姉ちゃん考え過ぎっ!ただの用事だって。』


『…うん。』