結局、有無を言わさない彼女たちに負けて同じ班になることを了承した。
バリアを張っていたけど、あっけらかんとした2人の態度に拍子抜けしてしまった。
なんていうか、本当によわくわからない人たちだな。
人から好意を持たれているかどうかは、ある程度なら表情や目付きや態度から推測することが出来る。
いつも嫌われてばかりいたから、そんな態度に慣れてしまっていたあたしは、予想だにしない反応をされると対応しきれなくて戸惑う。
そのたびに、簡単に信用しちゃダメだって何度も自分に言い聞かせて来た。
今回も例外じゃない。
簡単に信用しちゃダメなんだ。
そう言い聞かせて立ち上がり、カバンを肩にかけて教室を出た。