慌てて海里の隣に並んだ。
そんなあたしを見てフッと口元を緩めた海里は、中学の頃に比べるとずいぶん背が伸びて雰囲気も大人っぽくなった。
だからかな、前以上にドキドキしちゃうのは。
中学の同級生である海里とは付き合って2年経つけど、あの頃より気持ちは大きくなるばかりでどんどん好きになってく一方。
海里さえいてくれたらそれでいい。
他に何もいらない。
だから、ずっと一緒にいてね。
「ね、手繋いでもいい?」
「暑苦しいからパス」
「えー、ケチ!」
「それより、どこ行くか決めろよな。暑いから、外はパスな」
腕を掴もうとしたけど、ヒラリと交わされてしまった。
人前で手を繋いだりベタベタするのが嫌いだって知ってるけど、久しぶりなんだからちょっとは触れたいとか思ってくれてもいいと思う。