彼は黙ってわたしの話を聞いていてくれた。

そして言った。

「なぁ、美海。俺はおまえがいたから頑張れた。引っ越しして美海と会えなくなって、何もかもやる気をなくした。けど、大きくなったら美海に会いに行くんだと思うようになって、ここまで頑張れた。美海、知ってるか?人は運命の人に出会うために生まれてくるらしい。俺は美海に出会うために生まれ、美海は俺に出会うために生まれてきた。それじゃあ、ダメか?俺は美海が好きだ。これから美海を支えていきたい」

「ありがとう…。蒼ちゃん」