私は毎日、お昼ご飯の後、燈子ちゃんとストレッチをするようになった。
少しでも柔らかくなるように。
そのうち、奈津菜や遥香も一緒にストレッチをするようになった。
遙香が期待している通り、確かに美容にもよさそうな気がする。
ヨガとか、やり始めたら楽しいかも。
「そうね、あきちゃんはリズムより旋律を追ってるから、こーゆーダンスより、ヨガや日本舞踊に向いてるかもね。」
燈子ちゃんにそう言われて、ちょっとその気になる単純な私。
「そうかも!ジャズの、裏でカウント取るんとか、めっちゃ下手やもん!リズム感ないんやわ。日舞、習おうかな〜。」
せっかく、ツテもあることやし、ちょっとやってみようかな。
……なんて、気楽に考えていた。
翌朝も私は、彼らと同じ電車に乗った。
「ものすごく気ぃ遣うから、朝、ご一緒するのは遠慮させてもろていい?」
そう言ってみたけど、
「じゃ、放課後待ち合わす?」
と、竹原くんに言われて……それ以上何も言えなくなってしまった。
この状況をどう打破すればいいのだろう。
「……とりあえず、明日は仏参で30分早いし、この電車には乗らへんし。」
うちは仏教系の学校なので、そういう時間も一応あったりする。
もちろん自由参加などではなく、絶対参加の行事だ。
「仏参、毎日ないの?」
セルジュが驚いてそう聞いた。
「うん?ない。週1もない。行事やテスト期間はないし。あ、大学の寮では毎日あるらしいけど。」
私は、けっこう仏教賛歌が好きなのでもっとあってもいいと思ってるけど、朝早いのはしんどいかな。
「うちは毎朝あるで、礼拝。」
え!
竹原くんの言葉に、今度は私が驚く。
「礼拝あるのにこの時間で間に合うの?」
「1時間めの開始時間は8時50分やもん。」
……し、知らんかった。
「じゃ、明後日、またね。」
わざわざそう釘をさして、セルジュは降りてった。
竹原くんは、昨日同様、女の子たちと戯れるように派手な挨拶を掛け合って降りてった。
彩乃くんは……今日は一度も言葉を交わせなかった。
とんとん拍子に進展するかと期待しててんけど、現実は難しい。
3人を見送ったあとは、心細さが増した。
その日の放課後は、奈津菜と一緒に図書館に籠もった。
中間テストまであと2週間。
でもテスト直前の週末に、私は華展に出品することになっている。
……このタイミングでは友達を誘って来てもらうわけにもいかない。
それどころから、私自身の試験勉強にも障りが生じる。
今のところ、系列の大学にそのまま上がるか、指定校推薦で他の大学を選択するかまでは決めていないが、どちらにしても毎回の定期試験と成績が重要なので、手抜きするわけにはいかなかった。
少しでも柔らかくなるように。
そのうち、奈津菜や遥香も一緒にストレッチをするようになった。
遙香が期待している通り、確かに美容にもよさそうな気がする。
ヨガとか、やり始めたら楽しいかも。
「そうね、あきちゃんはリズムより旋律を追ってるから、こーゆーダンスより、ヨガや日本舞踊に向いてるかもね。」
燈子ちゃんにそう言われて、ちょっとその気になる単純な私。
「そうかも!ジャズの、裏でカウント取るんとか、めっちゃ下手やもん!リズム感ないんやわ。日舞、習おうかな〜。」
せっかく、ツテもあることやし、ちょっとやってみようかな。
……なんて、気楽に考えていた。
翌朝も私は、彼らと同じ電車に乗った。
「ものすごく気ぃ遣うから、朝、ご一緒するのは遠慮させてもろていい?」
そう言ってみたけど、
「じゃ、放課後待ち合わす?」
と、竹原くんに言われて……それ以上何も言えなくなってしまった。
この状況をどう打破すればいいのだろう。
「……とりあえず、明日は仏参で30分早いし、この電車には乗らへんし。」
うちは仏教系の学校なので、そういう時間も一応あったりする。
もちろん自由参加などではなく、絶対参加の行事だ。
「仏参、毎日ないの?」
セルジュが驚いてそう聞いた。
「うん?ない。週1もない。行事やテスト期間はないし。あ、大学の寮では毎日あるらしいけど。」
私は、けっこう仏教賛歌が好きなのでもっとあってもいいと思ってるけど、朝早いのはしんどいかな。
「うちは毎朝あるで、礼拝。」
え!
竹原くんの言葉に、今度は私が驚く。
「礼拝あるのにこの時間で間に合うの?」
「1時間めの開始時間は8時50分やもん。」
……し、知らんかった。
「じゃ、明後日、またね。」
わざわざそう釘をさして、セルジュは降りてった。
竹原くんは、昨日同様、女の子たちと戯れるように派手な挨拶を掛け合って降りてった。
彩乃くんは……今日は一度も言葉を交わせなかった。
とんとん拍子に進展するかと期待しててんけど、現実は難しい。
3人を見送ったあとは、心細さが増した。
その日の放課後は、奈津菜と一緒に図書館に籠もった。
中間テストまであと2週間。
でもテスト直前の週末に、私は華展に出品することになっている。
……このタイミングでは友達を誘って来てもらうわけにもいかない。
それどころから、私自身の試験勉強にも障りが生じる。
今のところ、系列の大学にそのまま上がるか、指定校推薦で他の大学を選択するかまでは決めていないが、どちらにしても毎回の定期試験と成績が重要なので、手抜きするわけにはいかなかった。