「っ親父…」

誰かが、言った。

「東条君…。」

海濤君だった。

「わりぃけど先帰ってて、凛ちゃんとあとで帰るから。」

「あぁ、分かった。」

そう言って、和貴さんとお母さんたちは行ってしまった。

「あの…東条君…」