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『拒否権はあるんですか?』

音遊が聞いた。
男子も同感と言うように頷いている。

音遊と私は吹奏楽部。
晟也と俊はサッカー。
雄登はバスケ。
みんな部活には所属している。
こんな規則、無理なんじゃ…

『拒否権は、ありません。入学の時にご両親が書類に印鑑を押したでしょう?その書類にSG Five Selectionの事は全て書いてあります。承諾しているはずですよ。できなければ、停学などの処分をくだします。』

『は!?意味わかんねえ!こんなの選ばれたやつだけ理不尽じゃねえかよ!!』

『俊!落ち着いて!』

校長先生は笑顔で
『みなさん、どうしますか?できますか?』
と言う。
私達の事、挑発してるんだ。
みんなどうするかな。
芸能界は興味あるけど、大変そう…

『俺やりまーす。』

雄登だ。

『芸能界入ってみたいし。』

なら、私も…!
『やります!私もやります!』


結局この後、残りの3人は停学処分の怖さに承諾した。