私、藤堂花子は、頼まれたら断れない性格なのだ。 担任の吉川先生に、生徒会入らない?と言われた時も断れなかった。 生徒会に入ると、鬼のような生徒会長がいて業務をやたら振られ、これまた断れない。 絶対私だけ、仕事の量多いと思う。 他の生徒会メンバーが帰る中、私と竜也先輩だけ残ることが多々ある。 嫌だけど、あんな恐ろしい竜也先輩に言えるわけがない。 会議室を、掃除しながらため息をつく。