「俺は花子しか興味が湧かない。お前じゃないと、ダメなんだ」



「からかってますよね?何でそんなこと言うんですか?」



からかわれてるに決まってる。



勉強もスポーツも出来て、生徒会長を努める完璧な竜也先輩が、私を好きなんてありえない…



「…お疲れ様ですっ!」



私は先輩を押し退けて、鞄を手に取り生徒会室を飛び出す。



何故か、涙が溢れてきた。



先輩が、何考えてるのか分かんないよ!




キスされた頬を手で押さえる。



思い出すだけで、頬が熱くなる。



初めて男の人に頬にキスされたよ。



しかも、相手が生徒会長の竜也先輩なんて…