先輩は、私の顎を持ち上げた。



「花子、俺と付き合え」



強引すぎる言い方に、私は目を見開いた。



「へ?」



「今日から花子は俺の彼女だ、いいな?」



先輩の顔が近付いてきたので、キスされるかと思い、慌てて顔を下に向ける。



「先輩、ちょっと待ってください!!本気で!!!」



「待てない」



「展開についていけませんっ…!!」



「簡単なことだ。花子が俺と付き合うだけだ」



簡単なことなわけない!!