「あのっ…先輩、ちょっと待ってください
」
さっきから、竜也先輩が変だ。
何かこれじゃ、まるで………
「先輩、私のこと好きなんですか…?」
先輩をチラッと見上げて言った。
そんなわけないって言うと思った。
自惚れるなって、言うと思った。
先輩から出た言葉は、
「好きだ」
まさかの、告白に私は心臓がバクバク今にも飛び出しそうなぐらい驚いた。
「そ、そんなっ…先輩っ、きゃっ」
あまりに動揺して、足元がふらつく。
そんな私を先輩がギュッと抱き締めるように支えてくれた。
「花子、動揺してるな。そんな花子が俺は好きだ」
「好きっ…?えっ?」
何この状況は。