早く誰か来ないかな……。竜也先輩と二人きりは本当に苦手だ。 あの鋭い目が怖いんだもん。 沈黙の中、誰も生徒会室には来ないまま、時間だけが過ぎていく。 「終わったー!」 私が、思わず笑顔で呟くと、竜也先輩に睨まれた。 「見せろ、花子」 私は出来上がった資料を、持っていき手渡しで渡す。 先輩が資料をチェックする間が、いつも怖いのだ。 どうか、怒られませんように……