職員室をノックして、入る。
「失礼します。生徒会の藤堂です。鍵を返しに来ました」
職員室に入ると、担任の吉川先生がいた。
私に生徒会に入るよう進めてきた、張本人。
「おぅ!藤堂遅くまでお疲れ!生徒会楽しそうだな」
サッカー部の顧問をしている吉川先生は、肌がこんがり、焼けていて白い歯が目立つ。
そんな白い歯を、光らせて私に微笑みかける先生。
「大変なんですよ!」
主に生徒会長が怖くて……
先生のせいなんだからね。
「ははは!これからも、生徒会長と頑張ってくれよぅ!」
吉川先生はそう言って私の背中をポンポン叩いてきた。
もうっ。何も分かってない!!