放課後の生徒会室に、時計の針が動く音が響く。 息をするのもやっとの、緊張感が漂っている。 「……」 生徒会室には、私藤堂花子と、 さっきから無言でパソコンとにらめっこしている生徒会長の 矢沢竜也先輩 二人しかいない。 この二人しかいない状況が、私にとってはとても居心地が悪いと感じていた。 なぜならば。 生徒会長の竜也先輩が、苦手だからだ。