「で、太陽 こっちは美恋 ……私の娘だよ」 思わず渉さんを見る さっきよりも優しい笑顔で私に微笑んだ 『娘だよ』その言葉が私に響く 顔に熱を帯びるのを感じた ……はじめて娘だって言われた 目頭が熱くなるのをぐっと堪える 「じゃ、そしたら 私は料理の下準備をしてくるから ……太陽はあと20分くらいかな? ゆっくりしてて」 「はい」