彼にマッサージを何度もされているし、服ごしに念入りに全身くまなく触られている。

 もちろんエッチをするときだって、真っ暗なわけではないのだから、今さら無駄な抵抗だと分かっているのだけど……。

 試すような拗ねるようなユウジの顔を見て、真衣子は呟いた。

「考えとく」

「次のデートまでに、いくつか候補絞っておいて? 一緒に決めよう?」

 ユウジはパンフレットの束を、揃えながら言った。