「あ、ありがとう・・・フィナ・・・。」

わたしは、フィナにほうきを渡す。

「うん、いつでも乗りたかったら言ってね。」

「う、うん・・・ありがとう。」

わたしは、苦笑いでゆっくりとうなづいた。

「ねぇ、きらら。」

「え?何ですか?」

「きららって、好きな人いるでしょ?」

「・・・っ。」

きららは、顔を真っ赤にして背筋を伸ばした。

「ど、どうしてっ・・・いきなりそんなことをっ・・・?!」

「ふっふ~ん・・・。」

フィナは、あごに手を当ててきららを見つめる。

「・・・っ。」

きららは、顔を赤くしてうつむいてモジモジする。