私たちは、クリスを探していた。

「ちくしょう!!アイツら、どこへ行ったんだ?」

大和は、イライラしたように、そう言った。

「大和。イライラしても仕方ないだろう?とにかく探すぞ!!」

私は結局、冬夜も呼ぶことにした。

人手はあったほうがいい。

そう判断したのと、何より冬夜は頼りになる。

熱くなりやすい、佳那汰と大和をまとめてくれる存在だからだ。

私はそう判断し、思ったのだ。

そう思っていた時だった。

森のほうで、何やら、光っていた。

私は、直感的に悟った。

あそこにクリスがいると‥‥‥‥。

「みんな、あそこ!!」

私がそう言うと、みんなが一斉に森のほうを見た。