私たちがクリスを助けるべく、探している時、

クリスは、ルイとヴァンと対峙していた。

「フフッ。クリス、ようやく、貴様を『始末』することができるな。」

ルイは深く冷笑を浮かべ、そう言い放つ。

「『消滅』する前に、『何か』言うことはないか?あぁ、私への『命乞い』でも構わんぞ。」

ルイは、自分が優位に立ったように言う。

「‥‥‥‥‥‥」

だが、クリスは何も言わなかった。

そのクリスの無言が、ルイの癪に触ったらしい。

ルイは初めて、その顔から冷笑を消した。

そして、憤りの顔に変わり、

「‥‥そうか。そうだったな。貴様は、昔からそういう奴だったな。」

ルイはそう言うと、右手を少し上げると、その手から、スッと剣が現れた。

クリスも同様に、左手から、スッと剣が現れた。

そして、先に仕掛けたのは、クリスのほうだった。

キーンッ!!

剣がぶつかり合う、鈍い音が響く。

バッと、二人は離れると、クリスは剣を消すと、クリスの手からは、水が現れた。

「やっと、本気を出す気になったか?フフッ。それなら、私も『少し本気』を出そうか?」

そう言ったルイの剣は、炎に包まれていた。

そして、また、冷笑を浮かべていた。

クリスは、少し顔を歪めたが、それは一瞬のことで、ルイを迎え撃つべく、戦闘体勢に入ったのだった。