「あとな…、これ。」


「わ。ぺ、、ペペだー!」



「ほら」と翔太がブレザーのポケットから取り出したのはペペのマークの缶バッジ



思わず目がハートになる



「ついこの前買ったんだよ。

2つセットで1つはリュックに付けたんだけど、もうひとつはどうしようかと思ってたんだ。

よかったら、いる?」



手のひらにそれをのせ私に差し出してくる



「いいの!?ほしい!」



おずおずと手を翔太の手の前にもっていく



私、もしも犬だったら今しっぽをちぎれそうなくらい振ってるよ



「うん。あげる。」



ぽとりと落とされたそれについ顔が緩んでくる



「ありがとう!翔太!!」


「どういたしまして。」


…ああ、なるほど。


優しい上にそのキラキラスマイルが雅の言うモテそうな要素なのね