「もー、雅!マリカ一旦やめ!


しゃべろー!トークタイム!!」




マリカが弱すぎてつまらなくなった私はゲーム機を放り出し、腰かけていたベッドに寝ころがった




「はいはい」




すごく面倒くさそうにしながらもそう言ってくれる雅はやっぱり優しいし面倒見がいい




弟たちがいるからかな




ちなみに弟たちは双子で雅にも似ていたりもして、わんぱくな弟たちに雅は手を焼いている




「じゃあー、転校生たちの話でもしようか。


ちょうどお互いのパートにいるしね。」




そういいながら雅は私の隣に腰かけた




たしかにもうひとりの福山翔太君




全然知らないなあ




私はムクッと起きあがって頷いた




「うん!そうしよ!


私福山君とまだ喋ったことないや。


もう結構二人がきてから時間たってるのに。


どんな人なの?」





実は二人がやって来てから1ヶ月近くたってたりする。




千夏ちゃんと呼んでいたのもなくなり、サックスパート3人とも名前でちゃん付けなしで呼びあっている



「あ、翔太と喋ったことないのか。


そっかそっか、だから福山君呼びなのね。」




そうやってクスッと雅が笑うのは



「ひよは男子とそんな喋んないもんねー。



この学年唯一の吹部男子の輝(ひかる)さえもしばらくは新島君って読んでたもんね~?」



というわけだ




なんでそれでからかわれたのかは謎だけど





…気分だろうな