『奏ー、帰るぞー。』





『うん!』








『あ、あの、立花さん!』








『?』








『は、話があるんですけど…、いいですか?』







『…んー、渚と李斗先に帰ってて?』








『何言ってんの。教室で待っとくよ。』








私は話しかけてきた、相澤くんと一緒に中庭に行った。







『…あの、何かな?』








『…あの、僕、立花さんのことが好きです!付き合ってください!』







『…へ?』








突然の言葉にぽかんとなる私。
顔を赤くして下を向いてる相澤くん。







『…あのー、なんて?』







『…立花さんのことが好きです。付き合ってください。』






今度は真っ直ぐに私を見て言ってきた。







『…相澤くん?私たちあんまり話したことないし…、その…』







『そんなの分かってます!…これから、話しちゃダメですか?』







『…別に大丈夫ですけど…』








『じゃあそれだけなんで!黒崎くんと西野くん待ってると思うんで!』







そう言って相澤くんは足早に帰っていった。


その場に残された私は、人生で初めて告白されて…戸惑っていた。