プレゼンテーションとかグループワークとかが多い学科だったから、必然的に澪と話すことが多くなっていった。


澪は分け隔てなくてだれとでもはなす。
きっとそれは目の前いるのが猫でも、木でも、カマキリでも同じなんだとおもう。


あたかも親しげそうな笑顔をみせて、心はどっか違う世界に行っちゃってる感じがするな。と思ってた。


そういうことを澪にはなすと、
そんなに澪のこと見てるとか澪のことすきだなぁ。観察力はんぱないね!日記つけてるでしょ!とかいいだした。


そうやっていっつもおどけて場を盛り上げるけど、そうやって人と距離を保っているようだった。


私はもうその時には、きっと、西野澪にグングン引きこまれていたんだね。