私とあなたが出会ったのは、3年前、大学1年の春でした。
あなたが私にはじめて放った言葉覚えていますか?
「イントネーション変だよ」
確かに、大学に入るまでは秋田県という土地から一歩もでたことはなかったし、飛び交う標準語には萎縮してたところだった。
私は心の中で
「はいはい。どーせ田舎もんですよ。訛りがひどくてすみまへんねぇ。ここで大声であなたのその奇抜なヘアースタイルについて方言で熱弁してもわからないでしょうねぇ。」
なんて、悪態をつきながら
表向きでは笑顔で、
「わたし秋田出身なんだ。よろしくね。なまえなんていうの?」なんていった。
すると、あなたは猫のようなつり目の大きな目を弾ませて目の前の分厚い大学の方針だとかクラブ紹介だとか書いてる本にペンを走らせた。
ー 西野澪 ー
「みお?」
澪っていうかは、キャサリンとかナンシーとかっぽいけどね。あなたのその奇抜な髪は。
こっくりと、澪は頷き、さぁてあなたの名前はなぁに?なまはげ?なんて聞きたそうにしてた。
いまおもえばさ、わたしってひねくれてたっていうか、ほんとださかった。
あなたの第一印象は、絶対これから関わりたくない人だった。
あとからどう変わるであれ、ものの数分でそんな風に決めつけて、あらゆる人間関係を遮断していたのが、今も私の後悔です。
あなたが私にはじめて放った言葉覚えていますか?
「イントネーション変だよ」
確かに、大学に入るまでは秋田県という土地から一歩もでたことはなかったし、飛び交う標準語には萎縮してたところだった。
私は心の中で
「はいはい。どーせ田舎もんですよ。訛りがひどくてすみまへんねぇ。ここで大声であなたのその奇抜なヘアースタイルについて方言で熱弁してもわからないでしょうねぇ。」
なんて、悪態をつきながら
表向きでは笑顔で、
「わたし秋田出身なんだ。よろしくね。なまえなんていうの?」なんていった。
すると、あなたは猫のようなつり目の大きな目を弾ませて目の前の分厚い大学の方針だとかクラブ紹介だとか書いてる本にペンを走らせた。
ー 西野澪 ー
「みお?」
澪っていうかは、キャサリンとかナンシーとかっぽいけどね。あなたのその奇抜な髪は。
こっくりと、澪は頷き、さぁてあなたの名前はなぁに?なまはげ?なんて聞きたそうにしてた。
いまおもえばさ、わたしってひねくれてたっていうか、ほんとださかった。
あなたの第一印象は、絶対これから関わりたくない人だった。
あとからどう変わるであれ、ものの数分でそんな風に決めつけて、あらゆる人間関係を遮断していたのが、今も私の後悔です。